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商業施設の左官仕上げ|人造研ぎ出しによる床・什器の施工事例

本施設が入居する
THE LINKPILLAR 2
港区高輪に誕生した商業施設にて、フロアエージェントは、共用部、フリースペース、什器、アートスペース、一部店舗など、館内の大部分にわたりエクストン(EXTON)による左官仕上げ施工を担当しました。
今回求められたのは、単に床や什器を仕上げることではありません。施設全体に流れる空気感や、素材の持つ静かな存在感を損なうことなく、空間に一体感を生み出すこと。そして、多くの人が行き交う商業施設にふさわしい品質と施工精度を、大面積で実現することでした。
フロアエージェントは、当該現場では60名を超える職人を動員し、計画、材料設計、施工までを一貫して担う体制のもと、本施設の世界観を支える左官仕上げを形にしました。
エクストン(EXTON)で実現した商業施設3,500㎡の人造研ぎ出し仕上げ
高輪プロジェクトにおいてエクストンが担った役割は、単なる左官仕上げではありませんでした。
共用部、フリースペース、テーブルやベンチなどの什器、アートスペースの台座、さらには一部店舗まで、館内の大部分を同色・同パターンの研ぎ出し仕上げで施工することで、空間全体に連続性と静かな統一感をもたらしています。
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商業施設では、エリアごとに用途が異なり、空間の性格も変化します。にぎわいを受け止める共用部、滞在を促すフリースペース、近くで質感が問われる什器、視線を集めるアートスペースの台座。それぞれに求められる役割は異なりますが、今回の計画では、それらを分断された要素として見せるのではなく、ひとつの空間体験として成立させることが重要でした。

床・什器で仕上げを統一
アートや間接照明が活きる空間へ
その中でエクストン(EXTON)は、床から什器、什器から景色へと視線を自然につなぎ、施設の世界観を下支えする“面”として機能しました。主張しすぎず、それでいて空間の完成度を確実に引き上げる。今回の施工では、左官仕上げが建築やインテリアの背景にとどまらず、空間の印象を決定づける大きな要素となっています。

エントランス部

種石には川砂を使用

本施設では、共用部やフロアの仕上げだけでなく、フリースペースに設置された椅子やテーブルといった什器にもエクストン(EXTON)による研ぎ出し仕上げを採用しました。
床だけが美しく仕上がっていても、滞在の中心となる什器の質感や表情が分断されてしまえば、空間全体の印象は途切れてしまいます。今回の計画では、床と什器を別々の要素として扱うのではなく、ひとつの空間として構成することが重要でした。

エクストン(EXTON)は、人造研ぎ出し仕上げの上質な質感を活かしながら、テーブルやベンチなどの什器にも展開できる左官材です。床から視線を上げた先の家具にまで同じイメージを通すことで、空間に自然な統一感が生まれます。さらに、顔料や種石、仕上げ方法の組み合わせによって、施設全体のトーンに合わせた同色・同パターンの表現が可能であることも、今回の大規模案件において大きな強みとなりました。

▲空間の随所に配置された椅子やテーブルにも同色・同パターンのエクストン(EXTON)が採用された。
左官造形の什器製作、アート作品と空間をつなぐエクストン(EXTON)
アートを引き立てるための台座には、単なる支持体以上の役割があります。作品をどのように見せるか、周囲の空間とどうなじませるか、鑑賞体験全体をどう整えるか。そのすべてに関わる重要な存在です。主張が強すぎれば作品の存在感を損ね、逆に無機質すぎれば空間の密度が下がってしまうため、素材選びには非常に繊細なバランスが求められます。
また、本施設が大切にしている素材の美しさや、静けさの中に深い存在感を宿す空間の考え方とも、エクストン(EXTON)の質感は高い親和性を持っています。床、什器、アートの台座を同じマテリアルでつなぐことで、アートが置かれる“場”そのものの完成度が高まり、作品と建築、展示と空間が一体となった印象を生み出しています。


大面積施工だからこそ問われるのは、意匠だけではない

私たちは、左官仕上げを単なる表面の仕上げとは考えていません。
空間の印象を整え、素材の美しさを引き出し、人がその場で感じる心地よさを支える大切な要素だと考えています。だからこそ、一つひとつの面の表情や納まり、空間全体で見たときの連続性まで丁寧に向き合いながら施工を行っています。
また、今回のような大規模案件では、仕上がりの品質だけでなく、必要なタイミングに必要な人数を確保し、安定した体制で現場を動かすことも重要です。フロアエージェントでは、60名を超える職人を投入し、塗り・研ぎと言った施工班はもちろん、施工管理・搬入・品質管理に至るまで空間全体の完成度を損なわないよう、細部まで目を配りながら施工を進めました。規模を誇るのではなく、求められる品質にきちんと応えるために、必要な体制を整えることも私たちの役割だと考えています。
エクストン(EXTON)仕上げとは?
高意匠・高耐久を実現した商空間向け研ぎ出し工法
商業施設に求められる仕上げには、意匠性だけでなく、耐久性や施工対応力も欠かせません。
EXTON(エクストン)は、そうした条件に応えるためにフロアエージェントが考案した、国産の研ぎ出し左官仕上げです。研ぎ出し(テラゾー)の美しい質感を活かしながら、ひび割れを抑え、床・壁・什器ど多様な部位へ展開できるため、商業空間全体に統一感をもたらします。高意匠と高耐久を両立できることから、ブランドショップや複合商業施設などにも採用しやすい工法として、多くの現場で採用されています。













