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「建築仕上技術」誌に弊社工法が掲載されました(2018/04 vol43 NO.513)

次世代の倉庫コンクリート床施工を創造する〜施工者の観点から観るコンクリート施工〜

株式会社フロアエージェント 代表取締役 又吉雄二雑誌発行元 株式会社工文社 http://www.ko-bunsha.com/

1.はじめに

これから我が国の物流倉庫建設市場は働き方改革や、流通インフラの拡大に伴い益々盛んになる一方で、倉庫の要とも言えるコンクリート床施工においては様々な課題が残されている。耐久性に影響のあるひび割れや表面剥離、レベル精度に加え、近年ではコンクリート床の美観が重要視されており、床の仕上がりの良否で倉庫の賃貸や売買にも大きな影響を与えるほど重要品質となっている。また、仕上げの良否を左右する土間技能工の不足も危惧されている。
ここでは、これからのロジスティクス計画において、それらの課題を解決するとともに、次世代のコンクリート床施工技術をさらに啓蒙し、広く価値ある構造物を構築する目的を持って、当工法を紹介する。

2.従来のコンクリート床施工法

これまでのコンクリート施工法の作業フローを見てみよう。

  1. @圧送ポンプによる生コン投入
  2. A土工によるバイブレーター締固め
  3. B生コンクリート荒均し
  4. Cレベル確認
  5. D当たり出し
  6. E定規、トンボ摺り均し
  7. Fトロウェル円盤掛け
  8. Gトロウェル機械ゴテ回転
  9. H手押さえまたは機械ゴテ鏡面仕上げ、フレスノ仕上げ(金鏝手押さえ含む)

倉庫床の仕上がり例。近年ではコンクリート床の美観も重要視されている。

以上がコンクリート打設均しから最終仕上げまでのフローである。

これら工程はマンション、店舗、住宅基礎や歩行用のコンクリート床だけではなく、駐車場や工場床、物流倉庫など重量物の往来の激しいようとにおいても同様の施工プロセスで行っているのが現状だ。歩行や軽重量の用途であれば十分な施工と言えるが、工場倉庫床では磨耗や衝撃を考えるとさらに耐久性能を上げることは必須である。

3.倉庫床に適した施工

それに対応すべく当社では、具体策としてコンクリートの締固め量を増やす必要があると考えた。通常バイブレーターは1u当たり36秒充填するとされているが、物流倉庫の場合コンクリート中の気泡や不要なエアが抜けきってない空洞がブリーディング(浮き水)の水ミチと合流し、ひび割れやその他不具合を引き起こす原因になりかねない。そこで当工法では土工のバイブレーター締固めの他に、自動床均し機械を導入(写真2)し、床レベルを維持しながら締固めを行い、打設時の硬化組織を凝縮し、均し工程を終えることとした。
次に、ブリーディングの時点において、平面ボード型の締固め機械を使用し、再振動締固めを行う(写真3)。その直後に床を目視すると1u当たり500〜1000以上のエアが表面に浮いてくると同時に、ブリーディングの水ミチも再振動締固めにより除去されることで必然的に表面に水が浮き上がることが確認されている(写真4)。

  • レーザースクリードによる床均しを行う様子【写真2】自動床均し機。床レベルを維持しつつ締め固めを行う。
  • 再振動工法によってコンクリート内へ振動を加えている様子【写真3】ボード型締め固め機による再振動締め固め。
  • 再振動を加えた後の表面には多数の気泡が見られる【写真4】再振動締め固めにより。コンクリート中の気泡が浮き出し、ひび割れの原因となる水ミチも除去される。
  • レーザースクリードによる床均しを行う様子【写真2】自動床均し機。床レベルを維持しつつ締め固めを行う。
  • 再振動工法によってコンクリート内へ振動を加えている様子【写真3】ボード型締め固め機による再振動締め固め。
  • 再振動を加えた後の表面には多数の気泡が見られる【写真4】再振動締め固めにより。コンクリート中の気泡が浮き出し、ひび割れの原因となる水ミチも除去される。
4.再振動の必要性

バイブレーターのみの締固めでは、これらの気泡や水ミチは除去されにくい。なぜならコンクリートは一度均した後に一定の可使時間によってブリーディングするので可使時間の前に締固めをするだけでは気泡や水ミチは除去されず不十分と言える。もちろん均し前においてもバイブレーターや自動の平面振動機の併用による締固めが不十分だとさらに気泡や水ミチは防げないことから均し前のコンクリート中の硬化組織を凝縮する工程は必須である。よって均し前と均し直後、そして間隔を置いてからの再振動締固めは倉庫コンクリート床施工において不可欠な工程あると当社は考える。

5.表層の高緻密化を実現する

物流倉庫では耐久性能を要求されるため強固なコンクリート床、すなわち強固な表層を形成することが必要である。均し工程では締固めを重点的に行い、コンクリート内部を凝縮し、さらに仕上げ工程において表層をコーティングして緻密にする。網ゲタで入る頃合いをみて、トロウェル円盤機械と騎乗式機械の円盤を併用する。

6.重要なのは表面加圧

再振動締固めのボード跡にハンドトロウェル円盤を掛けてから騎乗式機械の円盤で表層を表面加圧する。この円盤の目的は単に木鏝の役割ではなく、騎乗式機械の重量を利用して表面加圧することで、表面の硬化組織を緻密に形成し表層を強固にコーティングする役割を担っている。その他に微細は不陸を調整し、表面の細かな気泡を除去するためインターバルをとりながら3回〜4回ほど回し、仕上がる直前まで回転させる。

7.最終仕上げ

物流倉庫では仕上がりの美観が命とも言える最も重要な工程なのでトロウェルを回転させる鏝板(機械羽)にもこだわる必要がある。
特に機械ゴテの鏝跡や黒光り、色分かれなどは美観に大きな影響を与えるため避けなければいけない。通常ではトロウェルの円盤を1回掛けた後に機械ゴテをいれるが、前記の通り、表面加圧の観点からも可使時間をみて3回〜4回トロウェルと騎乗式の円盤を併用して回転させることが結果として機械の鏝跡を少なくすることになり、良い仕上がりに繋がる。よって機械ゴテの鏝板は仕上がる直前に回転させることが望ましいと考える。また、機械ゴテの鏝板として当社が勧めるのはコンビネーションと呼ばれる鏝板である。これは鏝板の軸を偏らせて過剰な加圧を抑えているため床を傷つけず、黒光りを抑制する工夫が施されている。
また、最終仕上げは鏡面仕上げの場合、光り過ぎない、程良い光沢感で仕上げるのが望ましい。仕上がりのリスクとして黒光りや色分かれなどの防止策は機械の回転は程よく均一な光沢が出た時点で速やかに終了するよう仕上げ工と仕上がりのタイミングについての事前打ち合わせなどを行う。

8.まとめ
  1. 改善@バイブレーターの他に自動床均し機械による締固め効果:表面及びコンクリート中の硬化組織を凝縮する。

  2. 改善Aブリーディング時の再振動締固め効果:コンクリート中の不要な気泡や水ミチを除去する

  3. 改善Bトロウェルと騎乗式機械の円盤掛けを3〜4回ほど回転させる(下地の状態を見て判断)効果:表層の加圧を行い、表面の硬化組織を緻密にする。均し跡や微細な不陸を調整しレベル精度も改善する

  4. 改善C機械ゴテは床を傷つけないように仕上がる直前に行い、機械ゴテは鏝板は床に傷を残さないよう鏝板による加圧は最小限にするようコンビネーション羽を採用する。効果:鏝跡や黒光り、色分かれを防止する。

9.終わりに

今後の物流倉庫新設計画において最も重要な役割を担うコンクリート床。今後もさらに仕上がりにおいては多様化し、ユーザーの要求品質も以前とは比べられないものになるであろう。特に耐久性能と美観は倉庫の要であり、コンクリートの中身から表層に至るまで緻密さと均一された色合いによる仕上げを追求することが、ユーザーの要求品質を満たすものと考える。当社では本工法を物流倉庫コンクリートのベーシックな工法として積極的に提案していく考えである。コンクリートの中身から表層の形成、美観を意識した表面の仕上がりを基準として作り、グレードごとに分けて提案する。

また本工法はオール機械化施工になっており、従来のコンクリート打ちから機械化と技能を融合させた工法にシフトして、細かい仕事は技能工が、労力の掛かる作業は機械で行うことにより、技能工の働き方への改善にもつながり結果として省力化にもつながる。今後もさらにコンクリート床への課題に向き合い、検討を重ね改善に取り組んでいく考えなので今後も注目いただければ幸いである。

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