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コンクリート床の防塵塗装の施工方法と単価について

フロアエージェントは、工場や物流倉庫など粉塵が発生しやすいコンクリート床をはじめ、様々な現場の防塵塗装施工を専門とする施工業者です。
床の防塵化は単なる見た目の改善に留まらず、清掃作業の効率化、製品品質の維持、安全衛生基準の遵守といったメリットをもたらします。
防塵塗装の施工業者をお探しの方は、ぜひご相談ください。施工日数の目安は、100㎡前後の場合で1日程度。迅速かつ丁寧に対応いたします。
短工期での施工にも対応し、即日の現地調査やお急ぎの場合は当日中のお見積もり提示も可能です。
防塵塗装は工法選定を誤ると、早期剥離や追加コストに繋がります。
「想定よりも早く傷んでしまった…」と後悔しないために、用途・環境に応じた適切な工法を無料でご提案いたします。
防塵塗装とは
施工前
施工後
▲防塵塗装の施工イメージ
防塵塗装は、床面に塗装を施すことで、塵やほこりが舞い上がるのを防ぐ塗装技術です。防塵塗装は、工場や倉庫などの粉塵が発生しやすい場所のコンクリート床や、建物外壁などで広く採用されています。
この処理により、床面の寿命を延ばし、美観を長期的に維持できることはもちろん、粉塵の抑制によって作業環境の衛生性が改善され、現場で働く方々の健康を守ることにもつながります。
防塵塗装は、建物と職場環境を守るうえで欠かせない重要な役割を担っているのです。
弊社で行う防塵塗装は
- 1.塗料を床に塗布して被膜を形成する方法
- 2.コンクリートに表面強化剤を浸透させて防塵性能を付与する方法
の2種類の工法があります。施設の用途や床面の状態に応じて、最適な工法をご提案いたします。
防塵塗装の方法
2種類の防塵塗装方法は、それぞれの用途によって使用する材料、塗り厚でコストや品質も大きく異なることから下記をご覧になってご検討ください。詳細をご連絡いただければ弊社から最適な工法をご提案することも可能です。
- 1.塗料の防塵塗装:塗料でコンクリートに膜を張り、発塵を抑制
- 2.表面強化剤による防塵塗装:コンクリート素地を化学的に緻密化し、防塵・清掃性・美観を向上
施工の流れは以下のとおりです。
施工方法
- 1.下地処理:研磨機による脆弱層の除去、油分・汚れの洗浄
- 2.プライマー塗布(膜形成工法の場合):下地と塗膜の密着性を高める
- 3.本塗り:塗料または表面強化剤施工
- 4.養生・乾燥:十分な乾燥時間を確保し、性能を安定化
塗料で土間コンクリート床を塗布する防塵対策
▲防塵塗床材塗布中
▲完成写真イメージ
コンクリートの表面を掃除または研磨を行い防塵塗床材を塗布することで、発塵を抑えて、ほこりの付着を防ぎます。
塗料による防塵対策は、施工性に優れ、翌日から歩行が可能となる即効性を備えています。屋外でも使用可能で、耐候性・メンテナンス性にも優れているため、工場や倉庫における日常的な粉塵対策として広く導入されています。
ただし、フォークリフトや重車両が頻繁に走行する環境では、摩耗や剥離のリスクが高く、適用範囲は限定されます。適切な使用環境を見極めることが、長期的な耐久性とコストパフォーマンスの確保に直結します。
項目 | 内容 |
---|---|
主なメリット | 施工が容易/屋外利用可/翌日歩行可/耐候性に優れる/メンテナンス容易 |
留意点(適さない環境) | フォークリフト・重車両が往来する床では剥離・摩耗リスクあり |
主な適用場所 | 工場・倉庫床、機械室、通路・廊下などの中軽荷重用途 |
表面強化剤で素地の土間コンクリートに直接塗布する防塵対策
▲表面強化剤散布中
▲完成写真イメージ
コンクリートの表面を清掃または研磨を行い表面強化剤を塗布することで、コンクリートの表層を保護すると同時にコンクリートから出る粉塵をカバーします。
表面強化剤を用いた防塵対策は、施工が容易でコストを抑えられる点が大きな特徴です。透明な液体を床面に浸透させることで素地のコンクリートをそのまま活かせるため、美観を損なわずに防塵性能を付与できます。さらに施工期間が非常に短く、メンテナンス性にも優れているため、広面積の倉庫や物流施設で効果を発揮します。
一方で、点的な衝撃や油・熱が加わる環境では劣化が早まりやすく、適用範囲には留意が必要です。
項目 | 内容 |
---|---|
主なメリット | 施工容易/塗床・塗装に比べ安価/短工期/無色透明で素地活用可/メンテナンス容易 |
留意点(適さない環境) | 点荷重や衝撃が集中する場所/油・オイルを常時使用する場所/熱の影響を受ける場所 |
主な適用場所 | 工場・倉庫床、機械室、通路・廊下などの中軽荷重用途 |
防塵塗装施工例
施工前
施工後
施工前
施工後
写真のように、床表面にローラーで塗料を均一に塗布することで防塵塗装を施すと、粉塵の発生を抑えられます。その結果、清潔感があり、掃除のしやすい美しい床面に仕上がります。防塵性能を備えたこの仕上げは、特に工場をはじめとする生産施設で多く採用されています。
防塵塗装の施工日数
防塵塗装の施工日数は、工法や床面の規模・状態によって異なります。目安を以下にまとめます。
- 塗料での防塵塗装:500~1,000㎡規模で2~3日(下地処理+養生を含む)
- 表面強化剤による防塵化:同規模で1~2日(乾燥待ちが短い)
項目 | 塗料での防塵塗装 | 表面強化剤での防塵塗装 |
---|---|---|
目的 | 粉塵抑制・清掃性・美観 | 発塵源抑制・素地強化・メンテ低減 |
工期目安 | 2~3日(養生含む) | 1~2日(乾燥待ち短め) |
耐久・更新 | 3~7年/再塗装で更新 | 5~10年/定期洗浄で維持 |
防塵塗装単価の費用と目安
防塵塗装の単価は、㎡あたり1,500円からグレードによっては10,000円以上する最上位グレードのものまで承っております。
また、施工環境や現地の状況などにより単価も異なりますのでご検討の際はお問い合わせいただき、お見積りをさせていただきます。
施工単価例(目安)
表面強化剤で防塵塗布を行った場合
100㎡あたり一式150,000円
1,000㎡あたり300,000円
塗床材で防塵塗装を行った場合
薄塗り100㎡あたり一式150,000円
薄塗り1,000㎡あたり1,500,000円
※上記は目安です。施工環境や状況により変動するため、正式にはお見積りにてご確認ください。
粉塵を抑える目的で使用される防塵塗装は、ご予算、現場状況、使用用途に応じて、薄膜型、厚膜型のどちらかの最適なご提案をさせていただきます。防塵塗装で整然とした床は、工場で作業する方の安全管理、作業効率向上に繋がります。
まずは一度お気軽に弊社にご連絡ください。
防塵塗装の種類
防塵塗装(防塵塗り床)は、コンクリート床の表面を保護し、粉じんの発生や摩耗を防ぐために施される仕上げです。主に工場・倉庫・駐車場・事務所など幅広い施設で用いられ、耐久性や用途によってさまざまな種類に分けられます。
代表的なものとして、低コストで簡易的な「アクリル系」、工場・物流倉庫で標準的に使われる「エポキシ系」、屋外に適した「ウレタン系」、短工期で高耐久の「MMA系」、既存床の改修に適した「無機系(浸透型硬化剤)」、そして特殊環境に対応する「ポリウレア・高機能樹脂系」などがあります。
種類 | 特徴 | 主な用途 | 注意点 |
---|---|---|---|
アクリル系防塵塗装 | ✓比較的安価で施工しやすく、乾燥も早い ✓透湿性があり、コンクリートの呼吸を妨げにくい |
軽歩行の倉庫、事務所、店舗など | 耐摩耗性や耐薬品性はやや低いため、重荷重や油のある環境には不向き |
エポキシ系防塵塗装 | ✓密着性が高く、耐摩耗性・耐薬品性に優れる ✓仕上がりは硬く平滑で美観に優れる |
機械工場、物流倉庫、食品工場、研究施設など | 透湿性がなく、下地の含水率が高いと膨れや剥がれが生じやすい 紫外線に弱いため屋外では変色・劣化する |
ウレタン系防塵塗装 | ✓弾性があり、衝撃やひび割れに強い ✓耐候性に優れるため、屋外使用にも適する |
駐車場、屋外通路、軽度の化学薬品を扱う工場など | 耐摩耗性はエポキシほど強くない 施工単価はアクリル系より高め |
MMA(メタクリル樹脂)系防塵塗装 | ✓非常に硬く、耐摩耗性・耐薬品性に優れる ✓硬化が早く、短時間で使用可能(工場停止時間を短縮可能) |
化学工場、食品加工場、重荷重フォークリフト走行床など | 独特の強い臭気がある 施工コストが高め |
無機系(リチウム・ケイ酸塩系)防塵塗装(浸透型硬化剤) | ✓液体をコンクリート表面に塗布して浸透・硬化させ、粉じんを防止 ✓表面強度が増し、摩耗や油染みに強くなる ✓光沢が出やすく、美観も向上 |
倉庫、駐車場、物流施設、既存床のリニューアル | 塗膜型ではないため色を付けられない 効果は下地コンクリートの状態に左右される |
ポリウレア・ポリウレタン樹脂系(高耐久型) | ✓柔軟性、耐衝撃性に優れ、厚膜塗布も可能 ✓耐薬品性、耐水性が高く、重工業環境に適応 |
化学プラント、食品加工場、冷凍倉庫など | 材料費・施工費ともに高価 専門施工が必要 |
まとめ
低コスト・簡易用途 → アクリル系
工場・物流倉庫などの標準仕様 → エポキシ系
屋外や弾性が必要な場合 → ウレタン系
短工期・高耐久が必要な場合 → MMA系
既存床補強や無色透明で粉じん防止 → 無機浸透系
特殊環境・高耐久仕様 → ポリウレア・高機能樹脂系
防塵塗装クリア仕上げについて
防塵塗装には、着色を行わず透明な塗料を使用する「クリア仕上げ」があります。
特徴とメリット
- 透明仕上げでコンクリートの素地をそのまま活かせる
- 艶あり/艶消しの選択が可能
- 粉塵防止・清掃性の改善を確保しながら、美観を損なわない
- 施設の明るさや清潔感を演出できる
注意点
- 下地の状態がそのまま仕上がりに反映されるため、処理精度が重要
- 汚れやシミが目立ちやすい場合がある
- 耐摩耗性は通常の防塵塗装と同等であり、重荷重環境には不向き
適用例
- 倉庫や工場で床の素地を活かしたい場合
- 食品関連施設や研究室など清潔感を重視する環境
- 広面積でカラー分けが不要な物流倉庫
防塵塗装の新築と既存床の材料の選定
新築の場合
塗り厚が変わるため同じ防塵塗料でも種類が変わってきます。
フォークリフトや重車両が行き交うような場所に薄膜を採用しては1~2年でやり直すことになるので、かえってコストがかかってしまいます。そのため、厚膜を採用します。
既存床の場合
人が歩行したり軽い荷物置場などでしたら、薄膜で十分に防塵性能が果たせます。
対応エリア
東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、茨城、栃木など関東一円で承っております。施工面積、工事内容によっては、全国各地へ出張させていただいております。遠方の方もお気軽にお問合せください。
よくあるご質問(FAQ)
- Q1. 防塵塗装とは何ですか?
- A. コンクリート床表面に薄膜の樹脂塗料を塗布し、粉塵の発生を抑制する仕上げ方法です。工場や倉庫などで清掃性・耐摩耗性を高め、作業環境を改善する目的で採用されます。
- Q2. 防塵塗装と塗床の違いは何ですか?
- A. 防塵塗装は膜厚が0.1〜0.3mm程度の薄膜仕上げで、粉塵防止と清掃性確保が主目的です。一方、塗床は1〜5mm以上の厚みを持ち、耐荷重性や耐薬品性を備える中・厚膜仕上げです。用途・耐用年数・費用を考慮して選定することが重要です。
- Q3. なぜ防塵塗装が必要なのですか?
- A. コンクリート素地は摩耗すると微細な粉塵を発生させ、衛生・安全面で問題となります。防塵塗装により粉塵飛散を防ぎ、清掃性を確保することで、作業効率や職場環境を大幅に改善できます。
- Q4. 土間コンクリートを塗装するデメリットはありますか?
- A. 下地が脆弱なまま施工すると、剥離のリスクが高まります。また高温多湿環境では乾燥養生に時間を要する場合があります。施工条件と下地状況を正確に診断したうえで計画することが重要です。
- Q5. 塗床の施工手順を教えてください。
-
A. 一般的には以下の工程で行います。
- 下地処理(研磨・清掃・補修)
- プライマー塗布(密着性向上)
- 上塗り材の塗布(必要に応じて複数回)
- 養生・乾燥管理
- Q6. 土間コンクリートは何年くらい持ちますか?
- A. 素地のままでは摩耗や粉塵化により数年で劣化が進行しますが、防塵塗装を施すことで5〜10年程度の耐用年数を確保できます。さらに上位グレードの塗床仕上げを選定すれば10年以上の長期使用も可能です。