レベラーとはなにか確認
レベラーとは、水で練って床面に流し込むだけで、自らの流動性によって平らに広がる下地調整材のことです。
正式には「セルフレベリング材(SL材)」と呼ばれ、現場では「レベラー」「SL」と略して呼ばれることも多い建材です。
従来のモルタルは、職人が鏝(コテ)で押さえて平滑に仕上げる必要があり、乾燥にも数日から数週間を要しました。一方レベラーは、材料自体が水のように広がって水平を形成するため、モルタルのような全面鏝押さえを大きく省力化できます。また、製品・気温条件によりますが、速硬・速乾型では標準期で約4時間後に軽歩行可能です。
この「自己流動性」と「速乾性」という2つの特性によって、施工精度の向上と工期短縮を同時に実現できるのが、レベラーがコンクリート床工事の主流になった理由です。
用途は幅広く、ビル・マンション・学校・病院などの床下地調整から、工場や倉庫といった耐久性が求められる床の素地仕上げ、さらには住宅基礎の天端仕上げまで、現場に応じて使い分けられています。
床レベラー・土間レベラー・基礎レベラー・天端レベラーの違い
「レベラー」と一口に言っても、使用する場所や用途によって呼び名が変わります。ここでは現場でよく使われる4つの名称について、その違いを整理します。
床レベラー
床レベラーとは、ビルやマンション、店舗、学校、病院などの屋内コンクリート床に使用するレベラーのことです。 最も一般的なタイプで、タイルやフローリング、長尺シートなどの仕上げ材を貼る前の下地調整材として用いられます。近年では下地調整にとどまらず、素地仕上げとしてそのまま露出させる用途でも採用が進んでいます。代表的な製品には「床レベラーG」(MUマテックス)などがあります。
土間レベラー
土間レベラーとは、土間コンクリートの表面調整に使われるレベラーの通称です。 実は「土間レベラー」という名称の単独製品があるわけではなく、土間コンクリートの不陸調整や表面仕上げに使われるレベラー材全般を指す呼び方として使われています。屋外で使用する場合は、耐候性や水勾配に対応した「外床レベラー」などが選ばれます。
基礎レベラー
基礎レベラーとは、住宅の布基礎の天端(立ち上がり部分の上面)を水平に仕上げるためのレベラーです。 土台を正しく水平に載せるための重要な工程で使用されます。標準施工厚はおよそ10mm程度で、専用製品として販売されています。
天端レベラー
天端(てんば)レベラーとは、基礎レベラーとほぼ同じく、住宅基礎の立ち上がり上面を平滑に仕上げるためのレベラーです。 呼び方は異なりますが、役割と用途は基礎レベラーとほぼ重なります。従来はモルタルで行っていた「基礎の天端均し」を、生コン打設後すぐに流し込むだけで完了できるため、工期短縮と精度向上の両面で普及しました。

「床を剥がすとボコボコになっていた。一刻も早く床を原状回復する必要がある。」
従来のモルタルでは間に合わないというケースもあります。そんな場合に速乾性があって、養生期間がいらない「レベラー」が非常に重宝されています。
コンクリートを土間として活用する場合には、「モルタル」がこれまでの主流でしたが、レベラーが登場したことで、ほとんどの現場でレベラーが採用されるようになりました。
耐久性だけでなく、工期短縮も可能な「レベラー」は、モルタルの欠点を補完する優秀な素材なのです。
レベラーが薄くても平滑で強固な土間コンクリートを実現
レベラーは、モルタル同様に平滑な仕上がりが可能なだけでなく、モルタルよりも強固な表面組織を形成します。そのうえ、薄くても優れた耐久性を発揮することに定評があります。
土間コンクリートの表面を分厚く仕上げることをご希望される方には、モルタルとレベラーを組み合わせた施工を提案しています。
たとえば、40mm程度のモルタルの上に10mmのレベラーを流します。レベラーは1センチ程度の厚さでも、十分な効果を発揮します。
どうしてレベラーとモルタルを組み合わせるのか?

「レベラーは耐久性に優れている」といっても、厚くすれば厚くするほど、無限に強くなるわけではありません。レベラーがもつ素材としての強みは、薄くても耐久性が高いことにあります。
レベラーとモルタルを材料費のみで比較すると1.5倍程度の価格なため、レベラーのみで土間コンクリートの厚みを確保すると、とても割高な工事になってしまいます。ある意味、レベラーの欠点はコストにあると言えなくもありません。
そのため、厚みを出したい場合は、モルタルとレベラーを組み合わせるのです。
セルフレベリング工事
レベラーは生産性もすごい!工期短縮で素材のコスト高をカバー

モルタルより材料費が1.5倍もの単価でありながらも、レベラーの人気が高いのはどうしてでしょうか。それは、レベラーの生産性の高さにあります。
自己流動性をもつレベラーは、手間をかけることなく均一なレベルを実現することができます。また、硬化が非常に早いことも特徴です。夏場なら1〜2時間、冬でも4時間あれば硬化します。モルタルの場合、乾かすために一晩かかっていました。
つまり、素材のコスト高を、人手や人工の合理化で補っているのです。そのため、工事トータル費用で考えた場合には、床の素材がレベラーでもモルタルでも費用にほとんど差はありません。
レベラーの種類のよっては従来の下地調整材としてだけではなく素地としても採用することができます。
レベラー工法の見積もりを頼む前に単価を知りたい
デザイン性と耐久性を兼ね備えたレベラー床に興味を持っていただけましたでしょうか。様々な条件によって最終的な金額は異なってきますが、フロアエージェントではレベラー床の見積もり基準を下記のように設定しています。お気軽な見積もりをいただければ幸いです。
| セルフレベリング下地処理 | 1,500円/m²~ (下地の状況により前後します) |
| セルフレベリング 材工 15mm厚(下地別) | 2,800円/m²~ |
「コストが気になる」という方もいらっしゃると思います。
弊社では大小さまざまな依頼をお受けしておりますので、過去の事例をもとに素早くお見積もりを提出させていただきます。
まずはご連絡をお待ちしております。
レベラー(セルフレベリング材)FAQ
- 床レベラー:屋内(ビル・店舗等)の床下地用。
- 土間レベラー:土間コンクリートの表面・不陸調整用。
- 天端(基礎)レベラー:住宅基礎の上面を水平にする専用材。




