物流倉庫新設にかかるコスト・期間・計画立案のポイントとは?
物流業界の成長に伴い、物流倉庫の新設を検討する企業が増えています。しかし、実際に倉庫を新しく建てるには、多くのコストと時間がかかるため、事前にしっかりとした計画が必要です。
この記事では、物流倉庫新設にかかる費用や期間の目安、効率的な計画立案の方法、さらには最新工法や自動化設備を取り入れる際の注意点まで詳しく解説します。特に、ロボット(AGV)と切っても切り離せない関係にある物流倉庫の床について、専門的な視点から解説していきます。
物流倉庫新設にはどのくらいのコストと期間がかかるのか?

このセクションでは、物流倉庫の建設に必要な一般的な費用と期間の目安について解説します。
一般的な坪単価は60万円程度から
物流倉庫の建設における坪単価は60万円を超えることが多いと考えてください。この金額は、倉庫の構造、使用する建材、立地条件、設備の内容などによって大きく変わることがあります。
たとえば、シンプルな平屋の倉庫であれば坪単価は低く抑えられますが、AGVに対応した高品質な床を導入する場合、床の平滑性や耐久性を確保する必要があります。
設計初期の段階からどの程度の設備や構造にするかを明確にすることで、コストの見積もり精度が高まります。
設備グレードが高いほど建築費は上がりますが、それに比例して機能性や将来の収益性も高くなるため、トータルの価値を考慮することが重要です。
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延床面積によって総工費は数億円規模になる
坪単価から延床面積を掛け合わせることで、全体の建設費用が見えてきます。たとえば、1,000坪の倉庫を建設する場合、単価が60万円であれば総工費は約6億円になります。
また、敷地面積や法的規制によって建ぺい率や容積率が決まるため、設計の自由度も異なります。
都市部に近い場所ほど土地代も高額になるため、建築費に加えて土地取得費も含めた予算管理が必要です。
総額で考えると、物流倉庫新設は非常に大きな投資になるため、収支シミュレーションも事前に行っておきましょう。
着工から竣工までの期間は8ヶ月〜1年程度が目安
建設開始から完成までの工期は、平均して8ヶ月〜1年程度です。これは、倉庫の規模や工法、設備内容などによって前後します。
特に、建築確認申請や行政の許認可に時間がかかる場合もあるため、スケジュールには余裕を持つことが重要です。
また、天候や資材の調達状況によっても工期が遅れる可能性があるため、リスクヘッジも必要です。
工程管理をしっかり行うことで、スムーズな竣工が可能となります。
物流倉庫新設の計画立案に必要な基本ステップとそのコスト・期間の目安
倉庫新設を成功させるためには、各ステップごとのスケジュールと費用を把握し、全体計画を立てることが不可欠です。
土地の選定・確保には2ヶ月〜6ヶ月かかる
まず最初に必要なのが、倉庫を建てる土地の選定です。希望する立地、広さ、法的条件などを満たす土地を見つけるのは簡単ではありません。
土地の調査から契約までには平均で2〜6ヶ月ほどかかります。人気のエリアでは競合も多く、早期に動くことが重要です。
また、地盤調査や周辺インフラの確認も同時に進める必要があります。
土地が確保できなければ、全体のスケジュールが大幅に遅れる可能性があるため、慎重に進めましょう。
設計・設計監理には平均で3ヶ月〜6ヶ月を要する
設計フェーズでは、倉庫の用途や使用方法を具体化し、建物の基本設計・実施設計を行います。場合によっては構造設計や設備設計も含まれます。
この段階では専門家との綿密な打ち合わせが必要です。設計監理も含めて3〜6ヶ月かかるのが一般的です。
また、ロボット導入や自動化を予定している場合は、それに対応する床の平滑性や配線の設計が重要になります。床のうねり、溝幅、段差といった要素は、AGVの稼働に直接影響するため、初期設計段階から細心の注意を払う必要があります。
確認申請〜許可取得に1ヶ月〜2ヶ月を見込む
設計が完了すると、行政に建築確認申請を提出し、建築許可を取得します。
許認可にかかる期間は平均1〜2ヶ月ですが、提出書類の不備や地域によってはさらに長引くこともあります。
この段階で遅延が発生すると着工が遅れるため、早めに準備を進めることが大切です。
許可取得後は、いよいよ工事がスタートします。
建築工事には平均で6ヶ月〜12ヶ月程度必要
着工後の建設期間は、倉庫の規模や構造、工法により大きく異なりますが、平均して6ヶ月〜12ヶ月ほどです。
鉄骨造やプレキャスト構造を採用することで、工期を短縮することも可能です。
天候や資材供給の問題もあるため、進捗管理は綿密に行いましょう。
また、設備の導入やテスト運用も含めると、トータルの期間が長くなる可能性もあります。
物流倉庫新設のコスト内訳と期間短縮を意識した計画立案の工夫
コストの大半を占める建築費や、設備による変動要因、工期を短縮するための工法や技術について解説します。
建築費用がコスト全体の7割を占める
物流倉庫建設にかかる総コストのうち、建築費が約7割を占めると言われています。
これは、建物本体の構造や基礎工事、外構、内装仕上げなどが含まれているためです。
建築費を抑える工夫としては、設計の簡素化や材料の最適化が挙げられます。
とはいえ、安全性や耐久性を犠牲にしては意味がないため、バランスの良い判断が必要です。特に床については、AGVに耐えられる耐久性を確保することが不可欠であり、この点で妥協すると後々大きな問題につながります。
設備費(搬送機器・空調・電気設備など)が大きく変動する
次に大きな割合を占めるのが、設備費です。搬送機器や空調、照明、電気配線などの仕様によって費用が大きく変動します。
特に、自動倉庫やAGVなどを導入する場合は、高額な設備投資が必要になります。
一方で、効率的な設備計画を立てることで、長期的なランニングコストの削減が可能です。
初期投資と運用コストのバランスを考慮して設備を選びましょう。
設計段階でBIMを活用すると工期短縮につながる
BIM(Building Information Modeling)を用いた設計は、建設プロセス全体の効率化と工期短縮に有効です。
3Dモデルを使って設計・施工の可視化ができるため、現場でのミスや手戻りが減ります。
また、関係者間の情報共有がスムーズになり、設計変更への対応も迅速になります。
結果として、無駄なコストと時間を削減できます。
物流倉庫新設にかかる期間の目安と効率的なコスト・計画立案の方法

計画段階から効率を意識することで、コストや期間を大幅に圧縮することが可能です。ここでは、期間短縮とコスト最適化を両立するためのポイントを紹介します。
施工スケジュールの事前精査で無駄な待機期間を削減できる
物流倉庫の新設では、工事と設備導入のスケジュールが連携しているため、事前の工程表作成が非常に重要です。
たとえば、建築工事が終わる前に設備の搬入を予定してしまうと、現場での待機費用が発生するなど無駄が出ます。
そのため、各業者との打ち合わせを重ねながら、実現可能なスケジュールを策定することが必要です。
スケジュールのズレがコストに直結するため、調整作業には十分な時間を取りましょう。
建設プロジェクト管理ツールの活用で全体期間を最適化できる
近年では、建設プロジェクトの管理に特化したソフトウェアやクラウドツールが多く登場しています。
こうしたツールを活用することで、作業の進捗や予算、資材管理まで一元化でき、効率的なプロジェクト運営が可能になります。
特に、大規模な倉庫建設では関係者も多いため、情報共有のスピードが成功のカギとなります。
建設BIMや工程管理ツールを導入することで、全体最適化が図れるでしょう。
コストシミュレーションで予算内での計画が可能になる
倉庫建設には多くの要素が関わるため、初期段階でのコストシミュレーションが欠かせません。
複数のパターンで設計や設備仕様を比較し、費用対効果を見極めることで、無理のない予算内での建設が可能になります。
また、補助金や税制優遇などの公的支援制度も活用することで、さらにコストを抑えることも可能です。
費用の変動要因を把握し、定期的に予算の見直しを行いましょう。
地元建設会社の活用で許認可対応がスムーズになる
建設計画の早期進行には、地元の建設会社を活用するのも有効な手段です。
地元業者はその地域特有の法令や条例、行政対応に精通しているため、建築確認や開発許可の取得がスムーズになります。
また、災害時の対応やメンテナンス体制にも安心感があります。
信頼できる地元企業との連携は、リスク回避にもつながります。
物流倉庫新設で注目されるLCS工法のコストと期間、計画立案への影響とは
LCS工法は、近年の物流施設で積極的に採用されている新しい建設手法です。このセクションでは、その特徴とメリットを具体的に解説します。
LCS工法はプレキャスト部材を用いて現場工期を約30%短縮できる
従来の現場打ちコンクリートでは、打設後の養生期間が必要ですが、LCS工法ではプレキャスト部材を使用することで作業効率が飛躍的に向上します。
その結果、現場での作業量が少なくなり、工期を大幅に短縮することが可能になります。
物流業界では「できるだけ早く使いたい」というニーズが強いため、このような短工期工法の採用が広がっています。
さらに、LCS工法は高い平滑性を実現できる点でも優れており、AGVなどのロボット運用に必要な床品質を確保できます。床のうねりや段差を最小限に抑えることで、ロボットがスムーズに稼働できる環境を作り出せるのです。
人材不足の解消にもつながる工法として、建設現場でも評価されています。
従来工法と比べて仮設費・人件費を削減できる
LCS工法の導入によって、仮設足場や型枠などの設置コストが削減されます。
また、現場作業日数が少ない分、人件費も抑えることができ、全体のコストダウンが見込めます。
このように、建築スピードとコストの両方に優れた効果が得られるのがLCS工法の魅力です。
短納期かつ低コストでの倉庫建設を目指す企業には最適の選択肢といえます。また、床の品質面でもロボット対応に必要な基準を満たすため、将来の自動化ニーズにも対応できる工法として注目されています。
ロボット対応型の物流倉庫新設におけるコスト・期間・計画立案のポイント
物流の自動化が進む中で、ロボット対応型の倉庫が注目を集めています。最近の物流倉庫では、ロボット(AGV)と床は切っても切り離せない関係にあり、自動化を前提にした計画では、初期段階からの配慮が不可欠です。
自動搬送ロボット(AGV)導入で設備費が高騰する
自動化を実現するためには、AGV(自動搬送ロボット)やWMS(倉庫管理システム)などの高度な設備を導入する必要があります。
これにより設備費は大幅に上がりますが、作業効率の向上や人件費削減を考えると、中長期的な投資としては魅力的です。
導入コストと運用コストのバランスを見ながら、投資対効果を計算しましょう。
また、メンテナンスやサポート体制も含めて選定することが重要です。
ロボット対応の床設計・配線計画が初期段階から必要
ロボットを活用する物流倉庫では、床のレベル精度や配線計画が非常に重要です。
AGVは床の凹凸や傾きに敏感で、設計の精度が作業効率や安全性に直結します。特に、床のうねり、溝幅、段差といった要素は、AGVの走行を止めてしまう要因となるため、これらを徹底的に取り除くことが求められます。
平滑性の高い床を実現することで、ロボットが計画通りのルートを正確に走行でき、物流オペレーション全体の効率が向上します。
そのため、初期の設計段階からロボット仕様を前提に、床荷重や配線ルート、そして床の平滑性を計画する必要があります。
後からの対応では大幅な改修が必要になるため、ロボットベンダーとの協業も含めた計画が求められます。ロボットに対応する倉庫をどうやって作っていくべきかは、まさに床の設計から始まるといえるでしょう。
物流倉庫新設において床が重要な理由とコスト・期間・計画立案への影響
物流倉庫において床の仕様は極めて重要です。床の強度や仕上げ材の選定は、作業効率や設備の導入可否に大きく影響します。
床荷重が物流機器の稼働に直結する
倉庫ではフォークリフトやAGVなど、重機が床を常に走行するため、床荷重の設計が非常に重要です。
床荷重の基準を満たしていないと、床が割れたり、沈下したりするリスクがあります。
特にラック倉庫や重量物を扱う場合は、床の補強が不可欠です。AGVに耐えられる耐久性を持った床を構築することが、長期的な運用を支える基盤となります。
将来的な設備導入を見据えて、余裕を持った設計を心がけましょう。
耐久性の高い床仕上げ材は初期費用が高くなる
倉庫の床材にはコンクリートが一般的ですが、表面処理やコーティングによって価格が変わります。
エポキシ樹脂や硬質ウレタンなどの高耐久床材を使うと初期コストは高くなりますが、長期的にはメンテナンス費が抑えられる利点があります。
用途に応じた床材選びが、コストと耐久性のバランスを左右します。特に、ロボット運用を前提とする場合は、平滑性と耐久性を両立させる必要があるため、専門的な知見を持つ業者に相談することが重要です。
床レベルの精度がロボット稼働に大きく影響する
AGVなどのロボットは、床の傾きや段差に非常に敏感です。
そのため、床のレベル精度がロボットの稼働効率や安全性に直結します。わずかなうねりや溝幅のズレ、段差があるだけで、ロボットが停止したり、誤作動を起こしたりする可能性があります。
施工時には高精度なレベリング技術が求められ、レーザーを用いた測量なども活用されます。
床の施工精度を確保するためには、施工業者との密な連携が必要です。この領域では、床に関する深いノウハウと豊富な実績を持つ専門業者の選定が成功のカギとなります。
物流倉庫新設による不動産価値への影響と床の質が左右するコスト・期間・計画立案

物流倉庫は単なる保管施設ではなく、収益を生む不動産でもあります。特に床の仕様は、資産価値にも大きく影響を与える要素です。物流倉庫の新設において床の存在はとても大きく、その品質が施設全体の価値を決定づけると言っても過言ではありません。
高機能床は賃料評価や売却時の価値向上につながる
高強度で耐久性のある床仕様は、テナントからの評価も高く、賃料や売却価格の向上につながる傾向にあります。
AGV対応床などの先進的な仕様は、今後のスタンダードになる可能性が高いです。平滑性が高く、ロボット運用に対応した床を持つ倉庫は、テナント誘致においても大きなアドバンテージとなります。
初期投資を惜しまず、将来的な価値も見据えた設計を心がけることが重要です。床のクオリティは不動産価値すら左右するため、この点を軽視してはいけません。
長期修繕コストを考慮した床材選定が重要
床のメンテナンスは一度の工事で済むわけではなく、長期にわたって維持費が発生します。
初期費用を抑えて安価な床材を選ぶと、結果として修繕頻度が増え、長期コストがかさむリスクがあります。
床材選びの際には、ライフサイクルコスト(LCC)を意識して選定しましょう。
10年、20年後を見据えた設計が、施設の競争力を左右します。
床の改修が難しい構造では初期計画が将来の価値に直結する
改修が難しいことを前提に、最初から高品質な床材・工法を選ぶことが望ましいです。特に、ロボット対応を見据えた場合、後から床の平滑性を改善することは困難であり、初期投資の段階で適切な判断をすることが求められます。
初期費用だけでなく、将来の柔軟性も考慮しましょう。
まとめ|物流倉庫新設のコスト・期間・計画立案で押さえるべきポイント
物流倉庫の新設には、多くの費用と時間がかかります。成功させるには、計画初期からの準備が非常に重要です。
初期段階から全体スケジュールとコストを可視化する
最初の段階で全体のスケジュールとコストを明確にすることが、後のトラブルや追加費用の発生を防ぐカギです。
土地選定から設計、施工、設備導入に至るまで、一貫したスケジュール管理を行いましょう。
関係者と綿密な情報共有を行いながら、計画を進めていくことが大切です。
LCS工法やBIMなど新技術を活用する
近年では、工期短縮と品質向上を両立する技術が多数登場しています。
LCS工法やBIMの導入により、設計精度の向上、無駄なコストの削減、工期の短縮が可能です。特にLCS工法は、AGVに対応した高い平滑性を持つ床を実現できる工法として、ロボット対応型倉庫の建設において大きな役割を果たします。
最新技術を積極的に取り入れることで、競争力のある倉庫を実現できます。
ロボット・自動化対応を前提にした設計を行う
今後の物流業界では、ロボットや自動化システムの導入が前提になることが予想されます。
AGV対応の床設計や、配線計画を初期から考慮することで、将来の拡張性や設備導入がスムーズになります。床のうねり、溝幅、段差を徹底的に取り除き、平滑性の高い床を作り上げることが、ロボット運用の成功につながります。
自動化を視野に入れた設計が、長期的な競争力につながります。
床の仕様が設備導入や不動産価値に影響することを理解する
物流倉庫において、床は設備やロボットの性能を最大限に引き出す重要な要素です。
また、高機能な床は、テナント誘致や将来の資産価値にも大きな影響を与えます。床のクオリティは不動産価値すら左右するため、初期段階で適切な投資判断を行うことが求められます。
初期段階で床仕様に十分な配慮を行い、長期的な価値を創出できる設計を行いましょう。
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