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耐薬品性の塗床工事が必要な理由|塗料の種類まで解説

化学薬品による床の腐食や、強アルカリ洗浄剤による劣化にお困りではありませんか?

製造現場や実験施設、食品加工工場などで薬品を日常的に使用する環境では、床材が想定以上のスピードで傷んでしまうことも少なくありません。

そこで注目されているのが、高い耐薬性能を持つ塗床工事です。

薬品の種類や使用頻度に応じて適切な材料を選ぶことで、腐食や変色、剥離などのトラブルを未然に防ぎ、長期間にわたり安全で清潔な作業環境を維持できるでしょう。

本記事では、耐薬品性の塗床工事が必要な理由や塗料の種類などを解説します。

耐薬品性の塗床工事とは?

耐薬品性の塗床工事とは、酸・アルカリ・溶剤などの薬品による腐食や劣化に耐える機能を備えた床材を、現場の環境に応じて施工する工事のことです。

ここからは、以下2つについて深掘りしていきます。

耐薬品性の定義

耐薬品性とは、酸・アルカリ・有機溶剤・塩類などの化学薬品によって、物質の外観や構造、機能が損なわれることなく保持される性質です。

特に塗床においては、薬品が床材に直接接触した際に、変色・膨潤・軟化・剥離・腐食などの化学的劣化が生じにくいことが重要な評価基準となります。

耐薬品性の指標としては、JIS(日本産業規格)やASTM(米国材料試験協会)などで定められた試験方法があり、一定時間薬品に浸した後の変化(色調・硬度・付着性・質量など)を比較評価します。

こうした試験データをもとに、製品ごとに「耐酸性」「耐アルカリ性」「耐溶剤性」などの性能が明示されており、現場で使用される薬品の特性と照らし合わせて最適な塗料の選定が必要です。

一般的な塗床との違い

どちらも床面を保護し、衛生性や耐久性を高めるという目的は共通していますが、使用される材料の種類・性能・施工設計において大きな違いがあります。

まず、一般的な塗床では、主にエポキシ樹脂やポリウレタン樹脂などが用いられ、軽度の摩耗や衝撃に対する保護、清掃性の向上などが目的です。

飲食店や倉庫、オフィスのバックヤードなどで多く採用されております。ただし一般塗床は、薬品への耐性が限定的であり、酸性洗剤や強アルカリ性の洗浄液、有機溶剤が日常的に使われる現場では、変色・膨れ・剥離・劣化が生じやすくなるのが懸念点です。

一方、耐薬品性の塗床工事では、エポキシ樹脂の中でも耐薬品グレードのものや、さらに耐性が高いビニルエステル樹脂・フッ素樹脂・特殊ウレタン樹脂などが使われます。

これにより、硫酸・塩酸・次亜塩素酸ナトリウムなどの強酸・強アルカリ、さらには高濃度のアルコールやシンナーといった溶剤にも長期間耐える性能が確保されます。

耐薬品性の塗床工事が必要とされる理由

耐薬品性の塗床工事が求められる理由は、薬品による床材の劣化を防ぎ、安全で衛生的な作業環境を維持するためです。

薬品を日常的に使用する現場では、床面が薬品にさらされることで、変色・腐食・膨張・剥離・異臭の発生など、さまざまなトラブルが起こります。

たとえば、化学工場では強酸・強アルカリが日常的に使用され、製薬工場や食品工場ではアルコールや洗浄剤が頻繁に用いられます。

これらの薬品が一般的な塗床に付着すると、表面の変質や塗膜の劣化を引き起こし、最終的には床材の剥離や下地コンクリートの腐食につながる恐れがあるのです。

硫酸・塩酸・次亜塩素酸ナトリウムなどの強酸・強アルカリなどに長期間耐えられる高性能な耐薬品性の塗床工事を行えば、これらのリスクは抑えられるでしょう。

耐薬性塗床で使用される主な塗料の種類

耐薬性塗床で使用される主な塗料は、以下の通りです。

  • エポキシ樹脂
  • ビニルエステル樹脂
  • 硬質ウレタン樹脂
  • 水性硬質ウレタン樹脂

詳しく解説します。

エポキシ樹脂

耐薬性塗床で広く使用されている塗料の一つが「エポキシ樹脂」です。

エポキシ樹脂は、硬化後に高い密着性と機械的強度、さらに優れた耐薬品性を発揮することから、薬品を取り扱う現場に適しています。

特に酸やアルカリ、有機溶剤などに対しても一定の耐性があり、化学工場や食品工場、研究施設の床材として多く採用されています。

また、塗膜が硬く緻密で清掃性にも優れるため、衛生面への配慮が必要な環境にも向いているのが特徴です。ただし、衝撃や温度変化にはやや弱いため、使用環境に応じた選定が重要です。

ビニルエステル樹脂

ビニルエステル樹脂は、エポキシ樹脂と不飽和ポリエステル樹脂の特性を併せ持つ高機能な樹脂です。

特に強酸や有機溶剤への耐性に優れており、耐薬品性が高く腐食性の強い環境や高温多湿な場所にも対応できます。

そのため、化学プラントや排水処理施設、電池工場などで多く採用されている種類です。

また、硬化後は弾性を保ちつつ高強度を維持するため、ひび割れしにくく長期耐久性にも優れています。コストはやや高めですが、過酷な薬品環境下でも性能を維持できる点が大きな特徴です。

硬質ウレタン樹脂

硬質ウレタン樹脂は、耐薬性・耐熱性・耐衝撃性に優れた塗床材で、特に高温水や熱洗浄に対応できる点が特徴です。

食品工場や厨房、医薬品製造現場など、薬品に加えて熱や湿気の影響を受けやすい環境に適しています。

酸・アルカリに対する耐性も高く、衛生管理が求められる施設でも安心して使用できます。

また、適度な柔軟性があり、下地の微細な動きにも追従するため、ひび割れが起こりにくいのも利点です。

水性硬質ウレタン樹脂

水性硬質ウレタン樹脂は、環境に優しく、低臭気で施工が可能な塗料です。

主に、酸やアルカリをはじめとする薬品に強い耐性を示し、食品工場や医薬品工場、病院など、衛生管理が求められる施設で多く使用されています。

水性タイプのため、施工時に有害な揮発性有機化合物(VOC)の排出が少なく、作業環境への配慮がなされています。

乾燥時間が比較的短く、施工後の作業再開が迅速である点も利点です。

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