塗床工事の中でも「耐熱塗床」は、食品工場や飲食店、金属加工工場など高温環境で欠かせない重要な施工技術です。
しかし、耐熱塗床にはさまざまな種類があり、現場に合わない選定や施工ミスによるトラブルも少なくありません。
この記事では、耐熱塗床の基礎知識から、使用される現場例、材料の種類、よくある失敗とその対策までを網羅的に解説します。はじめて塗床工事を検討する方にもわかりやすく説明していきますので、ぜひ最後までお読みください。
塗床工事における耐熱塗床とは?基本的な特徴と役割を解説
この章では、耐熱塗床の基本的な性質や、どのような機能を持っているのかを解説します。
高温環境でも劣化しにくい特殊な塗床
耐熱塗床とは、高温にさらされる環境でも変形や剥離が起こりにくい塗床材のことです。一般的な塗床は温度変化に弱く、急激な加熱や冷却によってひび割れや膨れが生じやすくなります。
しかし、耐熱塗床は特殊な樹脂や無機成分を用いることで、熱による劣化を最小限に抑える設計となっています。これにより、長期間にわたって安全で清潔な床環境を維持できます。
特に食品業界や重工業では、衛生や安全性の観点から耐熱塗床の使用が求められるケースが多くあります。
また、耐熱だけでなく、防滑性や耐薬品性などの機能を併せ持つタイプも多く存在します。
耐熱温度の目安は80℃〜200℃
耐熱温度の目安は一般的に80℃〜200℃程度とされますが、実際の性能は製品仕様によって異なります。
例えば、エポキシ系の塗床であれば80℃程度の中温まで、ウレタン系なら150℃前後まで対応できる製品もあります。
無機系の特殊材料を使えば、さらに高温の200℃以上にも耐えられる製品も登場しています。
重要なのは、現場の使用温度に合わせて最適な材料を選定することです。過剰なスペックはコスト増になりますし、性能不足では劣化が早まります。
防滑性・耐薬品性・耐摩耗性も兼ね備える製品が多い
耐熱塗床の多くは、熱に強いだけでなく、滑りにくさ・薬品への強さ・摩耗に対する耐久性も考慮して設計されています。
例えば、食品工場では床が油や水で濡れるため、防滑性が重要です。また、清掃で強いアルカリ性洗剤や高温水を使うため、耐薬品性・耐水性も欠かせません。
さらに、フォークリフトや台車の走行によって常に摩擦が発生する環境では、耐摩耗性も求められます。
このように、耐熱塗床は複数の機能を兼ね備える「多機能塗床」としての役割を担っているのです。
塗床工事における耐熱塗床が必要とされる現場とは?使用例を紹介
耐熱塗床は特定の業種・環境で特に重要視されます。この章では代表的な使用現場を具体的に紹介します。
食品工場の蒸気洗浄エリア
食品工場では、毎日の清掃で高温のスチームや熱湯を使う洗浄作業が欠かせません。
このような環境で一般的な塗床を使用すると、短期間でひび割れや剥がれが発生し、衛生管理上のリスクになります。
そのため、蒸気洗浄を行う区域では、耐熱塗床の導入が必須となります。特に耐熱ウレタン樹脂や無機系の材料が好まれます。
さらに、耐薬品性や防滑性も重要となるため、多機能な塗床材が選ばれます。
金属加工工場の炉周辺
金属加工工場では、高温で加熱・冷却する設備(炉)の周囲の床が高温にさらされやすくなります。
このような場所では、100℃を超える表面温度になることもあり、一般的な床材ではすぐに破損してしまいます。
耐熱性能の高い無機系塗床や高耐熱ウレタン系材料が選ばれることが多いです。
また、溶剤や金属粉の飛散もあるため、耐薬品性・耐摩耗性も必要になります。
飲食店の厨房フロア
飲食店では、フライヤーや熱機器周辺の床が高温になりやすく、熱湯のこぼれなども頻繁に発生します。
また、油汚れが滑りやすさの原因になるため、防滑性能が求められます。
耐熱塗床は、こうした環境でも長期間安全な状態を維持できるように設計されています。
さらに厨房では日常的に強い洗剤やアルコールを使うため、耐薬品性も重要です。
医薬品・化学品工場の加熱工程エリア
医薬品や化学品の製造現場では、反応槽や加熱装置のまわりが常に高温になることがあります。
また、酸・アルカリ・有機溶剤などの薬品が飛散するため、高い耐熱性と耐薬品性の両立が必要です。
これらの現場では、耐熱性の高い無機系塗床材が使用されることが多く、密閉性・密着性の確保も重要となります。
薬品との相性確認や耐久年数の把握も事前に行うことがポイントです。
塗床工事における耐熱塗床の種類とそれぞれの違い
この章では、塗床工事に使用される耐熱材の種類ごとの特徴と、その違いを詳しく解説します。選定の参考になるよう、対応温度や用途も整理しています。
耐熱エポキシ樹脂塗床|100℃程度の中温に対応
エポキシ樹脂をベースとした耐熱塗床は、コストパフォーマンスが高く、比較的低温の現場に適しています。
主に80〜100℃程度までの温度環境に対応し、食品加工場や小規模な厨房などに使用されるケースが多いです。
耐薬品性や密着性も高く、滑らかな仕上がりが特徴ですが、150℃を超えるような高温環境では劣化しやすくなります。
価格を抑えながら基本性能を確保したい場合におすすめです。
耐熱ウレタン塗床|150℃前後の高温に対応
ウレタン樹脂を主成分とした耐熱塗床は、製品によっては120〜150℃程度までの熱に対応できるものがあります。
衝撃吸収性があり、耐摩耗性や耐薬品性にも優れているため、食品工場や飲食店、工業系施設まで幅広く使われています。
施工後に弾性のある仕上がりになるため、クラック(ひび割れ)が起こりにくく、耐久性にも優れています。
蒸気洗浄や熱水清掃を日常的に行う現場には、ウレタン塗床の導入が有効です。
無機系耐熱塗床材|200℃以上に対応可能
無機系の塗床材は、セラミックやシリカなどを成分に含み、製品によっては200℃以上の高温環境にも対応可能です。
金属加工や化学反応プロセスのように、極端な温度変化がある工場で使用されることが多いです。
熱に強い反面、素材が硬く脆くなる傾向があるため、下地処理や施工精度が非常に重要になります。
コストは高めですが、長期間安定して性能を発揮できるため、耐久性を重視する現場では選ばれています。
各種塗床のメーカー例:アイカ工業「ジョリエース」、スリーエム「スコッチコート」
耐熱塗床材は多くのメーカーから製造されており、代表的な製品例として、アイカ工業の『ジョリエース』(ウレタン系)や、スリーエムの『スコッチコート』(エポキシ系・無機系など)があります。ただし、それぞれの製品ラインによって耐熱性能や適用範囲は異なるため、仕様確認が必要です。
「ジョリエース」は耐熱ウレタン系で、防滑性や耐薬品性に優れ、食品系の現場に多く採用されています。
「スコッチコート」はエポキシや無機系のバリエーションがあり、用途や性能に応じて製品ラインが分かれています。
施工業者と相談のうえ、性能・価格・施工条件を照らし合わせて、最適な製品を選ぶことが重要です。
塗床工事における耐熱塗床を選ぶときに見るべき重要なポイント
この章では、耐熱塗床を選定する際に必ず確認しておくべきポイントを4つに分けてご紹介します。
実際の使用温度に合った耐熱性能があるか
塗床の選定で最も重要なのが「実際の床表面温度」を正確に把握することです。
例えば、オーブン周辺やスチーム洗浄エリアでは、床が100〜200℃まで一時的に加熱されることがあります。
実際に想定される最大温度に、少し余裕を持った耐熱性能の塗床材を選ぶことが望ましいです。
また、冷却との繰り返しによる温度差も考慮する必要があります。
使用する薬品や洗剤への耐性があるか
現場で使われる薬品や洗浄剤によっては、塗床が化学反応を起こし、劣化の原因になることがあります。
特にアルカリ性の洗剤や有機溶剤は、塗床にダメージを与えることがあるため注意が必要です。
メーカーの製品仕様書や耐薬品試験データを確認し、使用予定の薬品に対して問題ないかを事前に確認しましょう。
可能であれば、施工業者と相談し、実際に薬品を使ったテストも行うと安心です。
施工環境に合った施工方法が選べるか
施工現場の気温・湿度・換気状況などによって、塗床材の選定や施工方法が変わることがあります。
例えば、無機系の塗床材は硬化に時間がかかる場合もあるため、工場の稼働停止期間と合わないことがあります。
短工期で済む速硬型や、低温でも施工できる塗床材など、条件に合ったものを選ぶことが重要です。
施工中の臭いや作業制限も考慮しましょう。
厚み・硬度・滑り止めなどの物理特性
塗床の厚みや硬度は、耐久性や使用感に直結します。厚みが足りないとすぐに摩耗し、破損の原因になります。
また、油や水が多い現場では防滑性(滑り止め)加工が必須です。滑って転倒事故が発生すれば、大きな問題になります。
その他、柔軟性や反発性、クラック追従性なども用途に応じて確認する必要があります。
仕様書の「物理性能表」などを見ながら、現場の環境と照らし合わせて確認することが大切です。
塗床工事における耐熱塗床でよくある失敗例とその対策
耐熱塗床は高温環境に対応した高機能な施工ですが、選定や施工方法を間違えると、大きなトラブルにつながります。
この章では、実際に現場で起きやすい失敗例と、それを未然に防ぐための具体的な対策をご紹介します。
温度条件を正確に確認せずに材料選定をした
最も多い失敗が、現場の温度条件をしっかり確認せずに塗床材を選んでしまうケースです。
例えば、最大温度が120℃の現場で、100℃対応のエポキシ塗床を使った場合、早期に変色・膨れ・剥離が発生します。
目安となる使用温度ではなく、実際に床面がどの程度の温度にさらされるかを、赤外線温度計などで測定する必要があります。
熱がかかる時間、頻度、熱源の種類(蒸気・熱水・機器)も含めて把握しましょう。
施工不良によるひび割れ・剥離が発生した
耐熱塗床は、正しい施工手順で作業しなければ、塗膜にひび割れや剥離が生じるリスクがあります。
特に冬場など、下地や室温が低い状態で施工を行うと、硬化不良や密着不良が起こりやすくなります。
また、気温や湿度が適正範囲を超えると、硬化剤の反応が不十分になることもあります。
経験のある業者であっても、天候や施工環境によって失敗のリスクはあるため、環境管理が極めて重要です。
下地処理が不十分で密着不良が起きた
耐熱塗床は高温に耐える分、下地との密着性も非常に重要です。下地が湿っていたり、油分やホコリが残っていたりすると、密着不良の原因になります。
コンクリート下地の強度不足や含水率が高い状態で施工すると、後に膨れや剥がれが発生することがあります。
施工前には、含水率計で測定し、適正な含水率(5%以下)にしてからプライマー処理を行うことが基本です。
下地の研磨や目荒らしも非常に重要な工程です。丁寧な下地処理が塗床の耐久性を左右するといっても過言ではありません。
対策:施工前のヒアリングと現場調査が重要
これらの失敗を防ぐためには、施工前に徹底したヒアリングと現場調査を実施することが最も重要です。
現場の温度条件・薬品の使用状況・清掃方法・稼働状況などを詳細に聞き取ったうえで、適切な塗床材と施工計画を立てる必要があります。
また、業者によっては無料で現地調査を行い、調査報告書を提出してくれるところもあります。こうした対応がある業者は信頼性が高い傾向にあります。
「とりあえず安く済ませたい」ではなく、長期的な視点で失敗しない選定を心がけましょう。
塗床工事における耐熱塗床を依頼する前に確認すべき業者の選び方
耐熱塗床は専門性の高い工事であるため、業者選びが非常に重要です。以下に、依頼前にチェックすべきポイントを解説します。
耐熱塗床の施工実績が豊富か確認する
実績の少ない業者に依頼すると、材料の選定ミスや施工不良が起きるリスクが高まります。
必ず過去に耐熱塗床の施工を行った経験があるか、どのような業種・現場で対応してきたかを確認しましょう。
写真付きの施工事例や、顧客の声などがある業者は信頼性が高いです。
また、使用材料ごとの特徴を熟知している業者であれば、より現場に合った提案が可能になります。
使用する塗料や工法の説明が明確である
見積書や提案資料に、どの製品を使い、どのような工程で施工するかがしっかり記載されているかを確認しましょう。
「一式工事」など曖昧な記載ではなく、材料名・数量・工程内容が明確に記載されているかがポイントです。
また、使用製品のカタログや性能表を提示してくれる業者は、説明責任を果たしており、信頼できます。
疑問点を質問した際に、専門用語をかみ砕いて説明できるかも判断材料になります。
現地調査と報告書の提出があるか
信頼できる業者は、施工前に必ず現場の調査を行い、その結果を報告書として提出してくれます。
報告書には温度条件、薬品の使用、床の劣化状況、使用用途などが記載されていることが望ましいです。
この調査によって、塗床材の選定や施工方法がより正確になり、失敗のリスクを大幅に減らせます。
現地調査がない、または形式的な内容だけの業者は注意が必要です。
アフターサポート・保証制度があるか
施工後に不具合が発生した際、どのような対応をしてくれるのかも重要なポイントです。
保証期間や補修対応の有無など、アフターサービスの内容を事前に確認しましょう。
また、施工後の定期点検を実施している業者であれば、長期的なメンテナンスにも安心です。
耐熱塗床は一度施工すると数年〜十数年使用するため、施工後のサポート体制は必ずチェックしましょう。
塗床工事における耐熱塗床の施工後に気をつけるべきメンテナンスのコツ
塗床工事は施工して終わりではなく、その後の正しいメンテナンスによって寿命や性能が大きく左右されます。
ここでは、施工後に注意すべき日常的なポイントや、定期的に行うべきメンテナンスの方法を紹介します。
高温水洗浄時は急冷・急加熱を避ける
施工後の耐熱塗床は高温に強い設計にはなっていますが、急激な温度変化には弱い傾向があります。
たとえば、冬場の冷えた床面にいきなり熱湯をかけると、表面にひび割れが発生することがあります。
また、冷水から熱湯への切り替えも素材にストレスを与えますので、温度変化はできるだけ緩やかにするのが理想です。
清掃時には段階的に温度を上げるようにしたり、洗浄ノズルとの距離を保つなどの工夫を行いましょう。
定期的な目視点検で劣化を早期発見する
床面の劣化は早期に発見し、早期に対応することで大きなトラブルを防ぐことができます。
特に、ひび割れ・変色・剥がれ・滑りやすさの増加といったサインが見られた場合には注意が必要です。
現場担当者が週に1回程度、目視で床の状態を確認し、異常があれば施工業者へ相談する体制をつくりましょう。一部の損傷であれば、補修材で対応できるケースもあるため、早めの対処がコストダウンにもつながります。
耐熱性に合わない洗剤は使用しない
洗浄剤の中には、耐熱塗床の素材と相性の悪いものもあります。特に強アルカリ性や溶剤系の洗剤は塗床を傷める原因になります。
メーカーの仕様書には、使用してはいけない薬品の一覧が記載されていることもありますので、定期的に確認しましょう。
また、新しい洗剤や消毒液を導入する前には、試験施工やスポットテストを実施するのが安全です。
洗剤の希釈倍率や洗浄頻度にも注意し、可能な限り中性洗剤を使用することをおすすめします。
塗り直しの目安は5〜10年を目安に
塗り直しの目安は5〜10年程度とされることが多いですが、実際の寿命は使用環境や負荷条件によって3年程度で再施工が必要になる場合もあります。
耐熱塗床は非常に耐久性が高いとはいえ、使用環境によっては経年劣化が避けられません。
摩耗・変色・光沢の消失などが目立つようになった場合、再塗装や部分補修を検討するタイミングです。
日々のメンテナンスとあわせて、長期的なメンテナンススケジュールを立てておくと安心です。
まとめ|塗床工事における耐熱塗床で失敗しないために知っておきたいこと
耐熱塗床は、食品工場・飲食店・金属加工・化学プラントなど、高温にさらされる環境において欠かせない床材です。
ただし、選定ミスや施工不良、メンテナンス不足によって、せっかくの高機能塗床でも早期劣化するケースが少なくありません。
現場環境の正しい把握と、信頼できる業者による適切な施工が、耐久性と安全性を確保するカギとなります。
ここでは、塗床工事 耐熱を成功に導くために押さえておきたい最重要ポイントをもう一度振り返ります。
現場の温度条件と用途を正しく把握する
施工前に最も重要なのが、「床が実際にどのくらいの温度になるか」「どんな作業が行われるか」といった現場の使用条件の把握です。
赤外線温度計などを用いて温度を計測し、加熱・冷却の頻度や薬品の使用状況なども含めて調査しましょう。
これにより、過不足ない性能の塗床材を選定することができ、トラブルを未然に防ぐことができます。
「とりあえず耐熱なら大丈夫」ではなく、現場に合った選定が成功の第一歩です。
適切な塗床材と信頼できる業者を選ぶ
耐熱塗床は、使用材料の種類によって耐熱温度・耐薬品性・施工性などが大きく異なります。
製品カタログや物性データを確認し、現場に最適な材料を選ぶ必要があります。また、施工実績が豊富な業者を選ぶことで、施工不良のリスクを最小限に抑えられます。
工法や塗布厚さ、養生時間の管理など、技術力の差が仕上がりと耐久性に直結します。
価格だけで選ばず、報告書の提出や施工後のサポート体制も含めて総合的に判断しましょう。
施工後のメンテナンスも視野に入れる
施工して終わりではなく、定期的な点検と正しい清掃・使用方法が塗床の寿命を左右します。
特に、高温洗浄や薬品の使用には注意が必要です。施工時にメーカーのメンテナンスマニュアルを受け取り、運用マニュアルを整備しましょう。
異常が見られた場合には放置せず、早めに業者に相談して補修対応を行うことで、大がかりな再施工を避けることができます。
メンテナンス性も含めて、施工計画を立てることが、トータルコストを抑えるポイントです。
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