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低床倉庫とは?構造や特徴などを徹底解説

「低床倉庫ってよく聞くけど、どんな構造なんだろう?」
「高床倉庫とどう違うのか知りたい」

そう思う方もいるのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、低床倉庫とは床の高さが地面に近く、荷物の搬出入を地上レベルで行える倉庫構造を指します。

構造上の特徴により、高床や中床と比べて導入コストや作業性などに違いが生まれます。

本記事では、低床倉庫の定義や高床・中床との違い、導入メリットなども詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

低床倉庫とは

低床倉庫とは、地面から床面までの高さが比較的低い構造を持つ倉庫のことを指します。

一般的には、トラックの荷台と床面との段差が小さく、スロープやリフトなどを使わずに積み下ろし作業を行える設計が特徴です。

従来の高床倉庫と比べて、トラックの横付けや荷物の移動がスムーズに行えるため、小規模な物流拠点や工場内の一部として導入されるケースが増えています。

また、低床構造は建築コストが抑えられる傾向もあるため、初期投資を抑えたい企業にとってもメリットが大きいのが特徴です。

高床倉庫・中床倉庫との違いとは?

高床倉庫は床面が地面から1メートル以上高く設計されており、トラックの荷台と床の高さを揃えることで荷物の積み下ろしを効率化する構造です。

これに対して中床倉庫は、床面が地面から50cm〜1m程度の中間的な高さにあるタイプで、スロープやリフトの設置が必要になるケースがあります

低床倉庫はこの中でもっとも地面に近い構造であり、フォークリフトや手押し台車で直接荷物を移動できるのが特徴です。

それぞれの倉庫構造には適材適所があります。高床倉庫は大量の荷物を高速で捌く大規模物流センターに向いており、中床倉庫は一部トラック接車を想定した中規模倉庫に適しています。

一方、低床倉庫は作業スペースの確保や建築コストの最適化を重視する現場に適しており、日用品や小口配送が中心の事業において活躍します。

低床倉庫のメリット

低床倉庫にはさまざまな利点があり、現場の運用効率やコスト面での効果が期待できます。

荷物の積み下ろし作業が効率よく行える

低床倉庫では、トラックが地面とほぼ同じ高さに接車するため、荷台から倉庫内への荷物の移動がスムーズに行えます。

フォークリフトや台車の導線をシンプルにできるため、動線設計の自由度が高まり、無駄な動作や時間を削減できます。

また、荷物の積み下ろし時にスロープやリフトを使う必要がなくなるため、設備投資や点検の手間も軽減できるのがメリットです。。

結果として、物流作業の時間短縮と省力化につながり、作業効率の向上が期待できるでしょう。

作業員の負担が軽減される

低床構造は段差が少なく、倉庫内外の移動が物理的に楽になります。

特に台車やカゴ車を利用する場合、スロープを登ったり降りたりする必要がなくなるため、作業員の身体的負担が大きく軽減されます。

高齢者や女性が多く働く現場において、安全性と快適性の両面で大きなメリットとなるでしょう。

さらに、転倒や滑落といった労働災害のリスクを低減できることから、安全管理上の効果も見込めます。

建築コストを軽減できる

高床倉庫を建築する際には床下空間の確保や地盤補強が必要になるため、建築コストが高くなる傾向にあります。

それに対して低床倉庫は地面と同等の高さで床を構築するため、構造的にシンプルで、基礎工事の負担が小さく済みます。

その結果、工事費全体を抑えることが可能です。初期投資をできるだけ軽減したい中小企業や新規事業立ち上げ時に適しています。

また、将来的なレイアウト変更や増改築に対応しやすい点でもコストメリットがあります。

低床倉庫を導入・整備する際のポイント

低床倉庫の導入に際しては、単に床を低くするだけでなく、構造全体として効率的かつ安全な運用を可能にするための設計が求められます。

床の材質・耐荷重設計はどうするべきか

倉庫の床面は、荷物やフォークリフトの重量に十分耐えられる強度を確保する必要があります。

床材としては、コンクリートが一般的ですが、荷重のかかる部分にはさらに鉄筋コンクリートや補強材を使用するなどの工夫が求められます。

荷物の種類や運搬機器の走行頻度に応じて、床面の耐摩耗性や防塵性も考慮すべきです。

また、床の傾斜や排水設計も重要であり、雨天時や湿気が多い季節でも滑りにくく、安全に作業ができるように配慮することが求められます。

トラック・フォークリフトの動線設計の注意点

低床倉庫ではトラックが直接地面に接車するため、出入口周辺の舗装状態やスペース確保が重要です。

狭い構内ではトラックの旋回や後退が難しくなるため、レイアウト段階で十分な進入路と荷下ろしエリアの設計が求められます。

また、フォークリフトや台車の走行路も明確に区分けし、作業動線の交錯を避けることが安全かつ効率的な運用ができます。

作業スペースの余裕や視認性も動線設計の大きなポイントであり、ミスや事故の防止にもつながるでしょう。

床工事なら専門業者への相談がおすすめ

低床倉庫の構築・改修には、現場ごとの業務内容や作業環境に応じた最適な設計が欠かせません。

そのため、床工事の経験と知識を持つ専門業者に相談することで、使い勝手の良い倉庫づくりを実現しやすくなります。

床工事も取り扱っておりますので、ぜひご相談ください。