工場の床は、油や水分の付着、床材の摩耗などによって滑りやすくなり、作業中の転倒事故につながる危険があります。さらに、床面にほこりや粉じんがたまると滑りやすさを助長し、安全性を損なう要因になります。
工場では、床の状態や使用環境に合わせて、早めに滑り止め対策を行うことが重要です。

▲摩耗により滑りやすくなった工場床
工場の床の滑り止め対策の方法
工場の床の滑り止め対策の方法は、主に以下の通りです。
- 塗料で滑り止め施工を行う
- 滑り止めマットを敷く
- 研磨処理を行う
滑りやすくなっている原因や床の状態によって適した対策は異なるため、それぞれの特徴を確認して選ぶことが大切です。詳しく解説します。
塗料で滑り止め施工を行う
滑り止め施工では、床面にプライマー・下塗りを施工した後、骨材を散布し、さらに上塗りを施すことで表面に凹凸をつくり、摩擦を高めます。この仕上げ方法を防骨工法といいます。



特に水や油が飛散しやすい製造現場や、頻繁にフォークリフトが通行するエリアでは、安全性を確保するために適した対策となります。
エポキシ樹脂やウレタン系の塗床材と骨材を組み合わせることで、防滑性に加えて耐久性を持たせることができます。また、透明タイプや色付きのものがあり、作業エリアを視認しやすくする役割も兼ね備えています。
フロアエージェントでは、工場や厨房など、床全体の防滑性を高めたい場合には、ノンスリップ塗床による改修方法もあります。
▶工場や厨房の滑る床にノンスリップ塗床改修工事
滑り止めマットを敷く
工場の床の滑り止め対策として、滑り止めマットを敷く方法は効果的な手段の1つです。
特に作業員が長時間立ち作業を行うエリアや、水や油がこぼれやすい場所では、滑りやすさが大きな危険要因となります。
滑り止めマットは、表面に凹凸加工が施されており、靴底との摩擦を高めることで転倒リスクを軽減します。
また、クッション性のある素材を使用したタイプは、作業員の足腰への負担を軽減し、疲労軽減にもつながるでしょう。
さらに、液体を通さない設計のマットであれば、油や水が床に広がるのを防ぎ、安全な作業環境を維持しやすくなります。
研磨処理を行う
床材の表面を物理的に加工することで摩擦を高め、滑りにくくする効果が期待できるのが、研磨処理です。
研磨処理は、特にコンクリートやタイルなどの硬質な床材に適しており、長期間にわたって効果を維持しやすいのが特徴です。
研磨処理には、ダイヤモンドパッドや特殊な研磨機を用いて表面を細かく削る方法や、酸処理を施して微細な凹凸を形成する方法などがあります。
これにより、床の光沢が抑えられ、滑りにくい質感に変えることが可能です。
この対策は、化学薬品や塗料を使用しないため、環境への負荷が少なく、施工後すぐに通常の作業を再開できる点も大きなメリットとなるでしょう。
そもそもなぜ工場の床が滑りやすくなるのか
工場の床が滑りやすくなる主な原因は、以下の通りです
- 油や水分が付着する
- 床材の劣化や摩耗が生じる
滑りやすい状態が続くと、社員が転倒して怪我するリスクもあるため、すぐに改善しましょう。
油や水分が付着する
工場の床が滑りやすくなる主な原因の1つに、油や水分の付着が挙げられます。
特に製造業や食品加工業では、機械から漏れた油や洗浄時に発生した水が床に広がりやすく、それが原因で滑りやすい環境が生まれます。
油分は床の表面に薄い膜を形成し、摩擦係数を大幅に低下させるため、わずかな力で足を滑らせてしまう危険性があるでしょう。
さらに、水分が混ざることで油が広がりやすくなり、滑りやすさが増すこともあります。
また、油や水分が床の凹凸に浸透すると、通常の清掃では除去しにくくなり、長期間にわたって滑りやすい状態が続くことになります。

▲汚れが付着した工場床
特にコンクリートやタイルの床は、表面に微細な隙間があるため、一度染み込んだ油分は簡単には取り除けません。さらに、これらの汚れが蓄積すると、粉じんやその他の異物と結合し、より滑りやすい膜を形成することもあります。
床材の劣化や摩耗が生じる
工場ではフォークリフトや重機の走行、作業員の往来が頻繁に行われるため、床の表面は日々の使用によって少しずつ削られていきます。
特にコンクリートやエポキシ樹脂などの床材は、時間の経過とともに摩耗し、滑り止めの効果が低下する原因です。
新品の状態では適度な凹凸やテクスチャがあり、摩擦によってグリップが確保されているものの、長期間使用すると表面が平滑になり、靴底との摩擦が減少することで滑りやすい状態が生じます。

▲塗膜の摩耗・劣化が進んだ工場床
また、床材の劣化によって、細かなヒビやすり減りが進行すると、そこに油分や水分、粉じんなどの汚れが入り込みやすくなります。これにより、清掃をしても床の滑りやすさが完全には解消されず、事故のリスクが高まる要因となるのです。
床の摩耗や劣化、既存塗膜の傷みなどが見られる場合は、滑り止めだけでなく床全体の改修が必要になることもあります。
▶工場の床改修・補修・床塗装について
工場の床の滑り止め対策は早めにご対応を
工場床の滑りを放置すると、作業員の転倒や作業環境の安全性低下につながります。
滑り止めマット、滑り止め塗料、研磨処理など、床の滑り止めには複数の対策方法があり、床の状態や使用環境に合わせた方法を選ぶことが重要です。
フロアエージェントでは、工場床の状態を確認し、塗床・床塗装・研磨など、床に合わせた施工をご提案しています。
工場床の滑りや摩耗、床材の劣化などでお困りの際は、お気軽にご相談ください。
東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、茨城、栃木など関東一円で対応しており、施工面積や工事内容によっては全国各地への出張施工も承っています。




